H23.6.14 旅行
H23.8.13 UP
「塩の道」地図−1
 「東・西回り」(糸魚川〜平岩)

          HOME  >  「塩の道」目次  > 11 小滝駅

尺八を携え歩いた塩の道



 翌日は天気予報では雨と曇りだったので「塩の道」歩きはヤンピして、昨日入れなかった「塩の道資料館」へ車で行ってみました。
塩の道資料館

 一人400円払って中を見学しましたが、特に面白いというか、興味の有るような物は無く、想像していた通りの民具の展示ですねぇ。


 受付やってたオババが囲炉裏端で茶を入れてくれ、お茶請けに「フキ」の煮物を出してくれましたが、この「フキ」は美味かった。



 
「「塩の道」を歩いたが、山の中よりも町中や集落内の方が道に迷い易い。
 もおチット案内標識を分かり易い場所に設置してあったら良いのにぃ。
 ここから直ぐ近くのY字路でも、だいぶ悩みましたでぇ。」



 と何の罪も無いオババに、ブツブツこぼしたら
山口関所跡

 
「そおなんですがなぁ。
 私らも町の方へ言ってるのですが、してくれんのですがなぁ。


 先日も車でこの資料館に来た人が、わかりにくい・・とモンクを言われましてなぁ。」



 そおだわなぁ、オババが標識を設置した訳でもないのに、モンクを言われても困りますねぇと同情した。


 関所跡の場所を聞いて行ってみると、歩いた時に資料館へ行った分かれ道のすぐ近くに、木が繁った所が有り、チッコイ祠がありました。


 祠へ行くと、色が剥げ落ちてる所が、何ともステキでシビレルような年代物の毘沙門天?が奉ってあります。


 その横にはホコリにまみれた大黒さんやら地蔵さんが、ガマンして座っており、オマケのように置いてありました。


 そこから少し先のバイパス道路へ出ようと車で行くと、すぐ近くに立派な石柱に「旧松本街道 塩の道」と「史跡 山口関所跡」の標識杭が立ってるではありまへんか。


 おいおい、それじゃあぁ資料館へ行く分かれ道に有った、チッコイ「塩の道」標識は何だったんじゃ?


 そりゃあぁ、車で来た人はこの道から資料館へ行こうとしても大回りになり、チト難しいですわなぁ。


 オババにモンクの一つも垂れたくなる気持ちが良くわかる。


 しかし地図では「塩の道」は、この道を行くようになっているので、資料館へ行く道ではなく、こっちの道が正しい「塩の道」だと思う。


 今日の車中泊する「小滝駅」へ行きました。


 無人駅で「駅ノート」に「平岩駅」と同じ女の子を描いたイラストが有り、初めてこの人は各駅で降りてイラストを描いてるのだと気付きました。


 駅周囲に人家は無く、発電所の設備が近くに有るだけです。
小滝駅

 よっしゃあぁぁ〜・・今晩はどうせヒマだから、この駅で尺八を思いっきり吹いちゃおう。


 待合室で尺八を吹いてみると周囲が囲まれているため、予想した通り、よお〜響きますなぁ。


 古典本曲や歌謡曲など、思いつくまま次々と吹きましたが、やっぱり最後に行き着くのは古典本曲ですねぇ。
小滝駅 駅ノート

 だれも聞いてない、響きの良い無人駅で古典本曲を吹いてると、ホンマに落ち着いて自分の心だけに向かって吹いてるなぁ・・とつくづく思った。


 家の練習場所にしているホコリっぽい物置や、巡礼で歩き回って各寺で吹いてるのとは、全く気持ちが違います。


 本来は、このような気持ちで吹くのが本当なのでしょう。
小滝駅

 しかし、このようにだれも居ない所で吹いて自己満足しているのは、自分だけが助かろおとしている「小乗仏教」だと四国で出会った坊さんに教えられた。


 それに対して「大乗仏教」的に言えば、ホントは全ての人が持っているのに自分自身では気付いてない、心の底深く隠れ眠っている仏を、尺八の音で目覚まさせなければアカンらしい。


 もっとも、そこまでの「力」がσ(*_*)の尺八の音に有るのかは、わからんが・・
小滝駅

 途中、汽車が何回か来て止まりましたが、一人だけ降りたよおですが駅舎には入って来ませんでした。


 あんまりにも響きが良く、のめり込めたので止めるのが惜しく、1時間半ほど古典本曲ばっかり何度も続けて吹いてました。









注意
 
このホームページは、サーバーを変更したので以後更新を行いません。
 無料サーバーを使用しているため、更新が行われないと、数ヶ月後に削除されるらしいです。
 お手数ですが「第一部」と称していた「遍照の響き」に移動して頂き、以後はそちらの該当ページを参照してくださるよう、お願い致します。
           H23.10.27  亭主 拝 m(_ _)m ハハアァァァ〜・・・