「越後33観音霊場 徒歩用地図」
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H22.7.22 巡礼
H23.5.22 UP

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尺八を携え歩いた越後霊場記
「塩谷」付近



 30番普談寺を出て、ボチボチ暑くなり始めた道をテクテク・・・


 歩いてると道端にお堂があり、堂内に一体の地蔵さんが奉ってあります。


 ここら付近の人は、信心深いのか地蔵一体にでも小屋を作るのですねぇ。


 野宿するには丁度良い広さだが、板壁から隙間風が入り、車の通りも有るから耳栓が必要かもしれん。


 やがて長い白壁塀が有る所に来て、どこかの庄屋さんの家かと思ったら、これが「中野邸美術館」でした。
中野邸美術館

 この美術館は庭園が素晴らしいと聞いていたので、ぜひ入館したかったのですが、7月1日より9月9日まで休館になっており、秋期は9月10日より11月30日まで開館すると看板が出てました。


 普通は夏休みに入ると、どこのイベント施設も掻き入れ時なのに、珍しいでんなぁ。


 秋の紅葉期間だけ開館にしているのでしょうか?
 紅葉でなくても良いから、ぜひ庭園を拝見したかった。




 「閉館してるのでアカンですよ」いう看板を見てガッカリしながら道に戻ると、近くにヤグラが立ってるのが見え、おおかた村の「火の見やぐら」だろおと思ってたんです。


 その「火の見やぐら」の側に小汚い小屋が建っており、中には何に使うのかわからん錆びた大きな機械が置いてありました。


 側に案内板が有り、読んでみるとそれが石油掘削の櫓と機械だったんですねぇ。


 その周囲はグルッと道から見学できるようになっていますが、何も知らされず説明看板も無かったら、夜逃げしちまった機械工場の資材が雨ザラシになってるのだと思うだろおなぁ。


 説明によれば、中野美術館の当主は庄屋さんで、石油試掘に挑戦したが何度も失敗して、親戚等からモンクが出たらしいが、コンジョ出して試掘を続けて成功し日本一の石油王となったそうな。


 この地で最初に商業油田を掘り当てたらしく、そお言えばσ(*_*)の小学生時代の社会科地図には新潟県の各地に石油掘削を示す「井戸マーク」が沢山有ったような気がするが、今では地図に「井戸マーク」がほとんど見られない。


 また昔に掘った井戸跡は、埋め戻してないのが多数有り、その位置は今となっては不確であり、井戸の上は単に木板等で蓋しただけらしく、年月が過ぎて草木に埋もれ、蓋にした木板も腐って井戸内に落ちる危険性があるらしい。


 σ(*_*)は知らずに近所の山へ、キノコやゼンマイを採りに入りましたが、幸いその付近は井戸が無いらしく大丈夫ですが、知らない山の中には井戸跡が有るので絶対に入るなと注意されてます。


 最初はそんな事を知らなかったので、運が良かったなぁ。


 「集油池」では、採掘した原油に水が混じってるので、ここで水と油を自然に分離させ、当時、近所のオバハン達が柄杓で表面に浮いた油をすくい取るアルバイトしてたらしい。

世界の石油館
 近くに「石油の世界館」というのが有り、タダなので入りました。


 中は冷房が利いていて涼しく、入口のソファに座って休んでいると、そのままずう〜っと休みたくなる。


 受付のトッツアンに、これから行く「白玉の滝」から「門前」集落へ降りる道は通れるか尋ねました。


 なんせ先程の山越えで、草が生い茂っていた件が有るもんだから、もう心配でシンパイで・・・
世界の石油館 内部

 トッツアンは余りその付近は詳しくないよおですが、それでも地図を出して調べてくれ、菩提寺山へ登る人も多いので、たぶん通れるのではないか・・と・・


 施設見学もせずに、聞くだけ聞いてソファで休み、それだけで「サヨナラ」したのでは悪いから、館内をサラッと見て回りました。


 あんまり面白い物でも無かったが、それでも「ポンピングパワー採油装置」の模型があり「ハンドルをゆっくり回してみましょう」と書いてあります。


 どれどれ・・と回してみると大きい円盤が回り、それにヒモが接続されて採掘箇所の装置がピストン運動します。
ポンピングパワー

 模型が動くのを見ただけでは、フウゥ〜ンと思って、あんまり面白くありまへん。


 しかし説明書きには、この模型が「回転運動→往復運動→上下運動」と運動方式が変換されていると書いてあります。


 それを読んで、改めて模型を動かしてみると、おぉぉぉ・・・なるほど・・こおいう物理運動になってるのかぁ。


 字や絵だけでの説明では、わかりにくいが、実際に模型を動かして確かめると、そのカシコサに思わず唸ってしまう。
 これ考えた人はカシコイなぁと、ハンドルをグルグル回しながら、もんのすごく感心した。


 出発する時、受付のトッツアンに礼を言うと
「最近、菩提寺山で熊を見たという目撃情報が有りますので・・」


 あんらあぁぁ・・・・(T_T)









注意
 
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 お手数ですが「第一部」と称していた「遍照の響き」に移動して頂き、以後はそちらの該当ページを参照してくださるよう、お願い致します。
           H23.10.27  亭主 拝 m(_ _)m ハハアァァァ〜・・・