H22.7.21 巡礼
「越後33観音霊場 徒歩用地図」
   北五泉駅〜30普談寺〜31正円寺〜井栗観音〜32宝塔院〜33最明寺

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尺八を携え歩いた越後霊場記



 北五泉駅前で車野宿をし、耳栓をして安らかに眠っていると、11時頃ドアを「コンコン・・・」


 おっ・・こりは代官所の手入れだな・・と思いドアを開けると、制服を着た若いお役人様が二人立っており、警察の不審尋問です。
巡礼姿

 うん・・まぁ・・なんせタダで泊まってるんだから、こんな事も有るので不愉快な感情も出しません。


 
「お役目による、御用改めである。
 神妙にいたせば、お上にもお慈悲と言うモンがある。」



 「ははあぁぁぁm(_ _)m・・・お役目ご苦労さまに存じます。
 これが往来手形(免許証)でごぜえますので、何卒お改めのほどを・・」


 「その方は、ここに車を止めて何をしておるのか?」


 「あっ、はい・・越後三十三観音霊場を巡っている最中で、夜も暮れましたのでここで車泊をさせてもらっています。」


 「(車の中に)笠が有ったけれど、それってお遍路さんみたいもんですか?」


 「へい、さようでごぜえます。
 なんせ、今まで罪深い、悪い事を一杯しながら生きて来たもんで、歩きながら反省努力をしつつ越後三十三観音霊場を巡っている最中でございます。」


「越後三十三観音って、どのような物か?
 隠し立てせず、有り体に白状しろ。」



 「はい、ずうっと昔より越後の國に越後三十三観音霊場つうのが有りまして、1番は「名立」より始まり越後國に有る33カ所の寺を巡拝いたします。


 え?・・いえ、五泉には札所が無く、明日は新津の「普談寺」へ行き、これが30番、その後は村松へ行き31番。



 えっとお・・31番寺の名前は覚えていません、すんまへん。
 なんせ始めて巡る信心の足りない者ですので・・


 あっ、はい・・持っている地図には寺名を記載しており、その付近へ行った時に、寺の場所を近所の人に聞くと親切に教えてくれます。


 次いで三条の32番、下田の33番で終わりです。」


 「いやあぁ・・・すんごい勉強になったなぁ。(^O^)」


 「いえ、それほど勉強になるような事でも・・ヘッヘッヘッ・・(^_-)」



 これも「縁」と思って記念に納札を渡し、
「ここに書いてある「遍照の響き」というのを検索してもらえれば、私のホームページが出ますので、この越後三十三観音を巡ってる事を記載してますので見てください。」と宣伝したら、今まで見たことも無い、珍しい納札を貰ったためか、えらい喜んで感激してくれた。


 たいていの場合はそれで勘弁してくれるのですが、雰囲気的に、どうもここで車泊してほしく無い感じなのです。


 その理由をよくよく聞いてみると、車の止まっている場所が道路なのかJRの敷地なのか不明なので、道路だっ場合は
「道路の真ん中で車が止まり、中で寝ている事になる」らしい。


 明日朝6時には出発するので見逃しもらえないか・・と言ったが、やっぱり立場上
「うん」とは言えまへんわなぁ。


 
「どこか公園の駐車場にでも、移動してもらえれば良いのだがなぁ」


 
「それが、そのう・・・五泉に来たのは始めてなので場所がわかりません。
 夜も暗くなっており、どこに公園があるのかわからず・・・」
と途方にくれたカワイソーな巡礼のマネをしてネバッたが、泣くマネをした方が良かったかなぁ。


 でも、いくらお役目だとは言え、小汚いジジイが「シクシク・・」と泣くマネしてるのなんか見たくないだろなぁ。
 σ(*_*)でさえ見たくもなく、ましてや想像さえもしたくない。


 妙齢のキレイなネーチャが「よよよ・・」と泣くマネするならば、まだ見応えがあるかもしれんが・・

能代川
 
「それじゃ、公園までパトカーで先導してあげますので、付いて来ますか?」


 おぉぉぉ・・それを早く言ってくれれば良かったのにぃ。(^_^)v
 直ぐに了解してパトカーに付いて行きました。


 公園に着き
「お世話になりました」と礼を言うと「あの・・公園に泊まれと言ったのではなく、あくまで案内をしたという事にしてもらいたく・・」


 「はいはい、分かってまんがなぁ、おでえかんさまぁ。
 魚心有れば水心・・この世はお互いに持ちつ、持たれつつ・・・ヒッヒッヒッヒッ・・・」



 「フッフッフッ・・越後屋、お主もワルよのおぅ。 無理難題を言って公園までパトカーに先導させるなんて・・」とは言わず、代わりに
「他のパトカーが来て尋問が有るかもしれませんが、北五泉でパトカーに尋問を受けて、親切なオマワリさんに教えて貰ってここへ来たと言ってもらえれば良いですから」と言って別れ、近くに停まっていたアベックの方へ尋問に行きました。


 アベックにしてみれば、せっかく、こっそり人目を避けて甘く囁きあっていたのに、突然赤色ランプを回転させたパトカーが来たと思ったら、小汚い車も後から付いて来て、それにも負けない小汚いジジイが降りて警官とワァワァ〜と大声で話しをするもんだから、何事が有ったと思ったでしょうなぁ。


 すんまへんなぁ、σ(*_*)がワガママ言ったばっかりに、せっかくの甘いデートをジャマしちゃて・・


 それにしても、ここは尋問が多い所なのかな?


 お陰さんで、駅前よりも静かに眠れました。


 朝5時半頃、再び北五泉駅へ行くと、オバハンが駅構内のゴミを拾っており、そのうち数人が集まって、それぞれその付近の掃除をしました。


 聞いてみるとボランティだそうな、エライでんなぁ。。


 6時頃、北五泉駅を出発。







注意
 
このホームページは、サーバーを変更したので以後更新を行いません。
 無料サーバーを使用しているため、更新が行われないと、数ヶ月後に削除されるらしいです。
 お手数ですが「第一部」と称していた「遍照の響き」に移動して頂き、以後はそちらの該当ページを参照してくださるよう、お願い致します。
           H23.10.27  亭主 拝 m(_ _)m ハハアァァァ〜・・・