越後三十三観音霊場 徒歩用地図
「西方の湯」(中村浜)〜26番「乙宝寺」〜27番「光浄寺」〜道の駅「神林」
H22.6.8 巡礼
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尺八を携え歩いた越後霊場記




 道の駅「神林」へ行く一つ手前の集落「牧目」を歩いてた時の事です。


 集落内の曲がり角でバイクと出会い、一瞬にお互いの荷物を見て無意識に同じ旅人同士か、普通のそこらの人なのかを確認します。
道の駅「神林」

 荷物に銀マットが有るので、すぐに野宿仲間だとわかり、お互いに軽く会釈して別れます。


 バイクにも銀マットが合ったので、σ(*_*)と同じようにこの先の「道の駅」で野宿予定してると思い、ベンチに荷物を置き、その付近を見ると、やはり先程のバイクが有りました。


 「道の駅」の店をウロつき、食堂は何時までか聞くと6時半まで。


 ううむうぅぅ・・今から27番「光浄寺」へ行って参拝し往復するとギリギリの時間で間に合うかどうかわからんなぁ。


 とにかく明日の朝食も兼ねて食糧だけは調達しておき、ついでに「コシヒカリモナカ」のアイスと苺を1パック買った。


 苺等を食べながら一休みし、苺は一パックも食べれる物ではないので、半分ほど明日の朝食用に残した。


 次いで、重要な野宿場所の偵察捜索。


 グルッと施設周囲を回り、車の出入りする付近に小さなバス停が有りました。


 あんまり人が来ない場所のようであり、車の通る音くらいはガマンすれば良いと思い、そこを野宿地に決定して荷物を運びました。


 その後、リュックだけ置いて27番「光浄寺」へ行きましたが、荷物が無いと楽ですねぇ。


 「飯岡」集落で犬に吠えられ、その近くで作業していたトッツアンに「有明」へ行く道を聞くと
「あそこの道をまっすぐに行くと寺がある」と教えてくれました。


 で・・・中学校の横を通って「有明」村内へ・・・しかしどうも寺が見あたらない。


 歩いてたオババに聞くと
「お宮の有る、あっちじゃ」と指し示します。

27番札所「光浄寺」
 すまねえ、オババ・・・σ(*_*)が悪かった。
 自分が村内のどの付近に居るのかもわからんので、オババが言うお宮さんも、どこに有るかわからんのじゃ。


 しかし、そんな事をオババに説明すると、返ってややこしくなると思い、礼を言って再び集落内を探しました。


 夕闇迫る村内を怪しげなカッコウした者がウロついてたので、たぶん不審者だと思われたじゃろなぁ。
光浄寺

 家の前に青年が居たので尋ねると、さすがオババよりも物わかりが良く、一発でわかりやすく教えてくれます。


 光浄寺の本堂階段に荷物を置いて尺八を出してると、寺の奥さんが
「札所巡りか?」と聞き、尺八の筒を見て「納経は?」と聞いてきたので「尺八の献笛です」と答えた。


 本堂の扉が開いたので中に入ると電気を点けてくれ、食堂の閉店時間の事も有るので一曲だけ吹きました。
光浄寺

 「道の駅」へ帰る時、どこで道が間違ったのか確かめながら行くと、地図に記載してある村外れから「飯岡」までの真っ直ぐの道は、耕地整理のためタンボになっており、道が無くなっていました。
 
(注:当時の地図には道が記載されていたのですが、現在の地図には修正されてこの道は載っていません)


 無くなった道の代わりが、先程歩いた中学校横を通ったの道のようで、これじゃあぁ間違うわなぁ。


 「道の駅」に戻って食堂へ行くと、ラストオーダまで後5分、ぎりぎりセーフ。
 食堂で「月見うどん」と、ここの名物らしいコロッケを食べた。


 食事後、先程のバイクの所に人が居たので話をしました。


 「道の駅」専門で野宿をし、1日約300km走ってるそうな。


 σ(*_*)も
「昔、原付で富山から山口まで3日間で走ったが、ケツは痛いし、当時はヘルメット着用義務が無かったのでサングラスを掛けて走ったが、目が充血して、充血は1週間取れなかった」と話した。


 
「バイクで走っていて、旅をしている人と出会いますか?」


 「自転車の人はけっこう見る。
 歩く人は1日に2人位は見るが、むしろバイクの人と出会わない。
 自分としては、バイクの人と出会いたいのだが・・」


 ふう〜む、300kmの範囲にホッツキ歩いてる人が2人ほど居る勘定になるなぁ。
 1県に1人位の割合で、思ったより多い。


 岡山から来た人で9月頃まで北海道・東北を周る予定らしい。


 40才位で、職を問えば
「無職」と答えそうなので、わざとそこら付近は聞かなかった。


 σ(*_*)が巡ってる越後霊場から四国遍路の話になった時、ちょうどその頃、ルーピーアホ鳩が退陣して管総理が誕生した時でもあったので、管さんの四国遍路の話になりました。


 
「管さんがお遍路で接待を受けたのは、あの人が有名人だからこそじゃ。
 σ(*_*)らのような一般庶民は、絶対にあんなに沢山の接待は受けない。


 有名な女優なんかが遍路して接待を受けるのをテレビで見ると、何も知らない人は、それが四国では当たり前と勘違いする人が出て来る。


 ああいうのは有名な人だからこそであり、無名の小汚いσ(*_*)らのようなモンには縁が無く、それがわからない人が居て困ったもんじゃ。


 テレビ局の「やらせ」も、けっこう有ると思うよ。
 たぶん半分以上は・・・」
と言うと笑っていた。


 記念に納札を渡して、それぞれの野宿場所へ向かい、今日は話し相手が居たおかげで、食後のヒマな時間を過ごせて良かった。

野宿現場
 翌朝、5時半頃、カラスの鳴き声と小鳥のサエズリがうるさいので起きました。


 車の音も、そんなに気にならず、今回は静かで久々に、よぉ〜眠れた。


 朝飯を食べて、テントから出て来たバイクの兄さんに、昨日買っておいたトマトを一つ分けてあげた。


 出発準備をしていると、バイクの音がして兄さんも出発したらしい。


 リュックを担いで笠を被ろうとしたら車道にバイクが止まり、オートバイに乗ったまま頭を下げて手を上げたので、σ(*_*)も手を上げて応えると、手を振りながら走り去りました。


 言葉を交わらせなくても一期一会、お互いの安全なる旅を祈ったのがわかります。


 旅のロマンですなぁ。


 互いの名前も住所も知らず(渡した納札にはHP名が記載してあり、機会あれば検索して見てくれとは言ってあるが)、たぶん二度と会う事も無いかもしれん。


 こおいう別れ方も、アッサリして良いと思う。








注意
 
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 無料サーバーを使用しているため、更新が行われないと、数ヶ月後に削除されるらしいです。
 お手数ですが「第一部」と称していた「遍照の響き」に移動して頂き、以後はそちらの該当ページを参照してくださるよう、お願い致します。
           H23.10.27  亭主 拝 m(_ _)m ハハアァァァ〜・・・