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      HOME > 越後三十三観音霊場「目次」 > 82 あぐりの里

尺八を携え歩いた越後三十三観音霊場記



 魚野川に架かる和南津橋を渡り、国道のSカーブをショートカットするために、すぐ左の旧道に入りました。


 道の駅「越後川口」が有り、そこで昼食にしました。


 「道の駅」の中に入れば売店にオニギリとか何とか有ったんだけれど、やっぱり汁気の物が欲しかったので、駐車場に面した売店でウドンを注文しました。
和南津橋

 直売店の名前を「あぐりの里」と言うらしいが「あぐり」って、どおいう意味?


 名前の由来を詮索するよりも、早くウドンを食いたかったので、売店で尋ねるのを忘れっちまい、だれかカシコイ人知ってたら教えてね。


 その売店の所に「足湯を廃止しました」という看板が有り、何で廃止したのかと尋ねると「維持費がかかる」という事で、ちゃっかり、この近く高台にあるホテルに足湯が有ると宣伝をします。


 そおじゃろねぇ・・どんな箱物でも作っちまえば維持費がかかりますわなぁ。

魚野川
 そこん所をわからずにタダで作ってくれるんならと喜んで要求しちまい、後で維持費がかかってシマッタと思ったのだろなぁ。


 他県(どこの県と言わないが)で原発の補助金で、ほとんど利用者が居なく、どおみても無駄遣いとしか思えない大きい箱物を作った地方自治体は、そこんとこがわかってるんかなぁ。
 補助金が無くなったら、維持費だけで破産しちまうでぇ。


 ここに足湯が有ると聞いて楽しみにしていたのだけれど、この後、遠い高台へ行ってまで足湯に入る気は無い。


 外に置いてあるテーブルに座ってウドンをすすりながら、ついでに売店で貰ってきた小千谷のパンフレットを見ました。


 これから行く先には、あんまり参考にならんかったが、小千谷駅から少し行くと「極楽寺」というのが有り、その付近に「不動明王の清水」というのが有るらしく、その清水へ寄ってみようと思った。


 ウドンをすすり終わり器を返して、モクを吸って一服していると、首から車の鍵をぶら下げたジサマが前に座り
「それ釣り竿かね?」と話しかけて来ました。


 うん・・これよぉ〜釣り竿と間違えられるんだよねぇ
「尺八です」と答えると、「自分は昔ギターをやっていた」と言い、何も聞かないのに次から次と話し始めます。


 家には、尺八と三味線以外の楽器が全部有り、琴・バイオリン・ピアノ等・・・


 ほほおぉぉ・・ジサマの年代で家に琴が有るなんて旧家では?・・と思い聞いてみると、
「家は小出に有り、琴は姉と母がやっていた」と言い、ギターはかなりの腕前だと自慢します。


 
「北上市で「北上夜曲」の大会があって、それにも出場した事がある」と言い、へえぇ〜・・そんな大会が有るんだ、知らんかった。


 
「これからどこへ行くのか?」
 
「小千谷の方へ」


 
「反対方向なら乗せて行ってやるんだが、泊まりはどうするんかね?」
 
「小千谷にホテルを予約してあります」


 そこでジサマの話しが再び始まり
「昔、川沿いで自転車旅行していた青年が昼寝していたので声をかけたら、大学の卒業旅行の途中で、そこで野宿すると言うから家に泊めてやった」


 たぶんσ(*_*)が「予定が無く、野宿するつもりだ」と答えたら、あの様子ではおそらく「泊めてやる」と言ったと思うが、でもσ(*_*)は断っただろおなぁ。
道の駅「越後川口」あぐりの里

 見知らぬ家に泊まると、気を遣って眠れん小心者なので・・・


 
「越後三十三観音霊場を巡っているが、知ってるか?」と聞くと、やっぱり知りません。


 
「長岡に有る宝徳稲荷大社も巡るのかね?」
 「いえ、あそこは札所になってませんので行きません。」


 「そおかあぁ・・ぜひ行ってみると良いでぇ。
 あそこの神社は霊力が、もんの凄く強く、また身上相談にも乗ってくれるし、東京からエライ能力者が来る事もある」


 場所は知ってるがまだ行った事が無く、遠くから見ただけであり、どれほど霊力が強い所なのか話しの種に行ってみようかなぁ。
 

 そんな話しからジサマが昔、四国の高知県に居たと言うので聞くと奈半利だった。
 そこでσ(*_*)も昔、室戸に居て遍路をするキッカケだったと話しました。


 あんまり長く話しをすると遅くなるので、ボチボチ出発準備をして笠を被る時に
「こんなカッコウしていたのが四国で、よぉ〜歩いていたでしょう」と言うと、笑いながら頷き「これは四国遍路した時からの笠です」と言って別れました。








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 お手数ですが「第一部」と称していた「遍照の響き」に移動して頂き、以後はそちらの該当ページを参照してくださるよう、お願い致します。
           H23.10.27  亭主 拝 m(_ _)m ハハアァァァ〜・・・