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尺八を携え歩いた越後三十三観音霊場記



 「藤原」集落から真っ直ぐの農道を「上原」集落へ・・・八海山の眺めが良いですねぇ。


 「長森」集落付近へ来た時、一人のジサマが杖を付いて農道を散歩しており、ノドカな風景ですなぁ・・と思っていたら、二人の人がジサマに近寄り何か言いながら、元来た道へ連れて行こうとしています。


 どうも近くに有る老人ホームより、ジサマが脱走して散歩しちまい、介護員の人が連れ戻しに来たようです。


 車道を横切る時に、よく車に轢かれなかったもんだ。


 聞くところによると、老人ホームの出入口扉に鍵を付けて老人が勝手に脱走しないようにしていても、どおいう訳か脱走する老人は、ボケていてもそおいう所には頭を使うらしく鍵を開けて出て行くらしい。


 介護員の人達は、たいへんだと思う。


 くだらん政策の「子供手当」で、外国籍のガキ供に税金をバラ捲く位ならば、こおいう介護員の人達の給料を一律に1万円でも上げてやった方が、よっぽど税金が活かされていると思う。


 「長森」集落へ入った三叉路に「車屋」という店があり、店の軒下で地面に腰を降ろし勝手に休憩しました。


 店の若主人が
「中で休んでください」と言ってくれましたが、そんなに長く休むつもりは無かったので礼を言って、そのまま地面に座っていました。


 そしたら若主人が、近郊のパンフレット地図を持って来てくれ、親切に説明してくれます。
 しかも地面に腰を下ろしてるσ(*_*)らと同じ目線になるように、膝まづいて・・。


 それを見た時に、さすが商売人だなぁ・・・この人は、どんな人に対しても、決して人を見下ろすような事をしない人だと思い感心した。


 こおいう仕草は、常日頃からの自然の振る舞いから出て来るものであり、決してその場限りの行為で出来るものではないと思う。


 σ(*_*)だったら、たぶん・・いや絶対に立ったままで話しをしたと思う。


 パンフレットに「弥三郎婆さの腰掛け岩」と言うのが有ったので、
 
「この腰掛け岩って何ですか?」
 
「さぁ・・私もちょっと知りませんが・・あっ、パンフレットのここに説明書きが書いてあります
大家のケヤキ

 読んでみると、バアサマが孫(弥三郎)の子守をしていたら、あんまりにも可愛いので食べちまって鬼の面相になったらしいです。


 でも元は心優しい人だったので、菩提寺で反省努力し悔い改め、嵐と共に、どっかへ飛んで行ったらしく、そのバサマが座った石らしいです。


 若主人に礼を言って歩き始め、しばらくすると若主人が教えてくれた「大家の大ケヤキ」の案内看板があり、「大ケヤキ」はここら辺のシンボルだと言ってました。
大家のケヤキ

 案内看板を読んでみると「大家」というのは庄屋さんの屋号で、現在の庄屋屋敷は料亭だかになってるらしい。


 「大ケヤキ」は、どうでもええが、庄屋さんの家を拝見してみたいと思って行ってみると、茅葺きの大きい屋敷で、おぉぉ・・さすがに庄屋さんの家、よぉ〜こおいうのを残していてくれた。


 「車屋」の若主人が教えてくれなかったら、見逃していたかもしれない。

六万騎山麓の地蔵堂
 再びテクテクと歩き、六万騎山麓に「地蔵堂」が有ると若主人が言ってましたが、小さいお堂だったら行かないつもりでした。


 しかし、道から大きそうな屋根が見えたので行ってみました。


 境内には、取り忘れたのか「鯉のぼり」が日干しのように垂れ下がっています。


 案内看板が有り、ここの地蔵さんは弘法大師様が作られたらしく、戦乱の時に行方不明になっちまったが、どこかの杉林?から発見されたらしい。

地蔵堂の欄間
 地蔵さんも、たいへんな目に遭い、ご苦労されたよおで・・・ナモナモナモ・・


 ここの堂の彫り物は、松の右下で鎧を着た人が赤ん坊を抱いており、その前でエラソーに、だれかが立っており、しかも松の合間に赤い太陽まで出てます。


 何の題材から取ったのかわかりまへんが、こおいうのも珍しいと思い、寄ってみて良かった。
 だれかカシコイ人で、この題材を知ってたら、教えてください。


 パンフレットでは「弥三郎婆さの腰掛け岩」が、この地蔵堂付近に有るとなっています。


 遠くだったら行かないつもりでしたが、正門階段を下りるとその石が有り、付近の手摺りに字がカスレて読解不能のような説明看板がありました。


 まぁ、パンフレットでアラスジを読んだから、ええけれど・・・

 できれば、新しく書き直してくれた方が旅人にとっては、ありがたいなぁ。

弥三郎幅さの腰掛け岩








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           H23.10.27  亭主 拝 m(_ _)m ハハアァァァ〜・・・