H19.10.7 巡礼
H21.8.15 UP





松尾芭蕉が川を渡っている時に転じゃって、服が濡れたので河原で干しながら昼寝したというノドカな云われがある「早川」を渡り、その近くに有る「中宿シーサイドパーク」が「久比岐自転車道」の出発地点であり、また今回の野宿予定地です。

事前調査で、東屋とトイレが有ると調べがついておりましたが、側にコンビニまで有るとは知らなく、青海川駅で話しをしたマイクロバの運ちゃんが言ってたとおり、隣にコンビニも有りました。
もう暗いから、だれも居ないじゃろと思ってたら、東屋には若い娘が一人ポツンと座っています。

「ん?・・・どうしたの?
一人でこんな暗い所に・・家出娘か?
よかったら、このオイチャンにワケを話してごらん。
何か力になれるかもしれんから。
金に関する相談なら、最初から全く期待してもらったらアカンけど・・」
と優しく声を掛けてあげたかったのですが、見れば一生懸命ケータイとニラメッコしとります。

普通、若い娘ならば、暗い場所にσ(*_*)みたい小汚い男が近寄ってきたら、身の危険を感じて、どっかへ行っちまうでしょうが、この娘はケータイ命という感じで、側で荷物を下ろし始めたσ(*_*)を気にも留めずケータイをいじっています。
疲れてたので、とっととツェルトを張って寝たかったのだけれど、気の弱いσ(*_*)の方が遠慮しちまい、そこらをブラついて時間調整しちゃったじゃねぇか。

しかし、ブラついて戻っても、小娘はケータイとニラメッコしていて動こうとしないので、しょうがねぇテント張って寝ちゃおうか・・と思いましたが、どうも風が有りツェルトが張りにくそうです。
ブラついてた時に、コンビニの横に「浜の見える展望台で休息してください」と書いた屋根付きの椅子・テーブルが置いてある所を、見つけていたので、コンビニで買い物したついでに店長に聞いてみました。

「あのぉ・・歩いて旅行してる者ですが、こちらの横に有る休息所でテント張らせてもらうわけには、いきませんでしょうか」
店長が弱った顔して「ちょっとお・・それは・・」
あっ、やっぱしねぇ、アカンと言うと思った。

「あっ・・いえ、良いんです。隣の東屋でテント張ろうかと思いましたが風が有ったので、こちらに張らせてもらえれば・・と思っただけですので、東屋の方に張ります。」
店長は気の毒に思ったのか「すみません。朝方、休息所で休む人が居ますからねぇ。駐車場の隅っこでよければ良いですよ。」と言って駐車場へ案内してくれ、そこは東屋よりも風の当たりが弱いので、そこへツェルトを張らしてもらいました。

3年ぶりの久々のツエルト張りで、設営の仕方を忘れっちまい、どうだったかな?
でも、まぁ何とか、こんな感じだったろお・・と張り終えて寝袋に潜り込みました。
夜、寝ていたらポツポツ・・という音がします。
ん?雨か?・・天気予報では、夜はまだ持ちそうで、明日の朝方から雨の予報だったが・・と思ってテントの外を見ると地面が濡れています。
あっ、こりゃアカン・・と、慌てて寝袋やら靴下やらゴミやら何やらを、一まとめにしてリュックの中に押し込み、ツエルトのロープをほどいて丸め込み、杖と笠と一緒くたにして東屋へ逃げ込みました。

東屋には釣り人の荷物が置いてあり、付近を見ても持ち主は居ません。
一度は、東屋のテーブルの下にツェルトを張り寝ようとしましたが、吹きさらしなので横から雨風が入り、またツェルトは普通のテントよりも風にあおられるので、結局コンビニ横の休息所へ逃げ込みました。

しかし、先程ダメと言われたのでツェルトを張るのはマズイと思い、寝袋に入って椅子に座り、テーブルに俯せになったり寄りかかったりして寝ました。
昔、船に乗ってて時化の中を航行してる時、ベッドに入らず、こおやってよぉ〜寝たなぁ・・と思う、雨の夜半。

やがて雨がドシャブリになり、夜中に前線の通過が有るかもしれんと予想していたので、糸魚川から何とかここまで足を伸ばしだけれど、コンビニ横の休息所へ逃げ込んだのは正解だった。
翌朝、朝食を買いにコンビニへ行くと店長が居たので、昨日の礼と結局断りも無く休息所を使わせて貰った事を言うと、「こんな雨になるのだったら、テント張るのを許可すれば良かった」と店長の方が恐縮しながら謝ります。

休息所で朝食を食べ、買ってきた新聞を読んでると、店長がリポピタンを1本持って来てくれました。
すいません、ありがとうございます。
聞いて見ると、けっこう今までも旅行者が東屋でテントを張ってるのが居たそうです。



注意
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無料サーバーを使用しているため、更新が行われないと、数ヶ月後に削除されるらしいです。
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H23.10.27 亭主 拝 m(_ _)m ハハアァァァ〜・・・