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「塩の道」地図−1
 「東・西回り」(糸魚川〜平岩)

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尺八を携え歩いた塩の道



 「夏中」集落外れの道端に小屋が有り、何の小屋かと野次馬コンジョ出して見に行くと「大正堂」と表札が掛かってます。
「夏中」集落

 中は何が入ってのるかと覗いて見ると、一応正面には何かを奉ってあったが、堂内は物置同然だった。


 云われが書いてある物は無かったので、だれか知ってたら教えてね。


 緩やかな坂道を上がって、少し広くなった脇道の有る所で一休み。
明星山

 チッコしたくなったので、休んでる所の反対側の草むらで立ちションしようとしたら、標識杭が有るのに気付きました。


 「夏中地蔵(供養塚)」、裏側に「塩の道」という字が剥がれかかって書いてあります。


 地蔵さんが有るとすれば、付近の木の根本付近じゃろなぁ・・と、チッコするのを忘れて見に行くと有ったあぁ。


 「塩の道」となっているが、付近の草と同じくらいに生えているもんだから、道とは思わず草原かと思ってましたが、標識杭と木の下に座ってる地蔵さんの間が「塩の道」だったのですねぇ。


 まぁ・・それでも「道だ」と言われれば、道と思えない事もない。


 来る途中のS字カーブの所で農道のような道が有り、ショートカット出来れば良いなぁと思ってたが・・、そこへ通じているのでしょう。
夏中地蔵

 そこには標識杭も無く草が生えており、その道の先がどこへ通じているのか、わからなかったので行かなかったんたが・・・。


 そこまで考えていたら大切な用件を思い出し、そこらの草むらでチッコした。


 出発して、休んだ所より少し行った広い所に、「(延命?)地蔵」と書いた標識杭が有り、別の所にも木で出来た看板には薄くなった字で「首無地蔵」と書いてあります。


 おいおい・・「延命」と「首無」とでは、「天国」と「地獄」ほどの差があり印象が全然違うでぇ。


 ここら辺の云われは、どおなってるんでしょう。
 カシコイ人、知ってたら教えてね。


首無地蔵 延命地蔵


 地蔵さんは三体あり、一つの地蔵さんの頭だけが単なる石のような気がするので、それが「首無地蔵」なのかな?


 地図には「冷水(つめたみず)」が同じ場所に記載してあったので、地蔵さんが立ってる付近の草むらを杖で薙ぎ倒して探したがわからなかった。


 鶯が鳴いており、口笛で鳴き声をマネすると、向こうも鳴いてくれます。
 ウグイスは口笛の鳴き声に、ダマされてるんでしょうか?


 車道をテクテク・・・しばらく行くと、道端に「山城名残り(地名)」の標識杭が有り、大峰峠への登り口のよおなので、そこで一休み。


 越後屋がオヤツの甘納豆を食べ、足下で忙しそうに働いてるアリさんのために、甘納豆のカスをわけてやると、アリさんが喜んで巣穴へ引っ張って行くのを観察しています。 (写真)

大峰峠 入口
 あぁたぁは良いなぁ、何の心配も無く、そんなの見ていて・・・


 そんな事よりも、これから先は「大峰峠」へ向かい、地図にはオトロシそうに「夏は藪道」と記載してあり、草木が茂る「迷いの一丁目」なんだよ。


 入口付近は草が茂っていますが、それほど高くなく、幅広の林道のような感じで、何とか行けるかなぁ。


 念のため標識杭の後ろを見ると、真っ白のプラ板だけ。


 よくよく標識杭を見ると、黒い字の箇所はビニールテープのような物を貼って字を書いてあり、そりゃあぁ〜常識で考えても年月が経てばテープは剥がれ落ちますがなぁ。


 そお言えば今までの標識杭で、字が消えていたのは、このビニールテープのためだったのかぁ。


 こおいうモンは、やっぱりペンキで字を書かないと消えちまいまっせぇ。


 テープで字を作って貼り付けるのと、ペンキで字を書くのとでは、作成・予算的にもそんなに変わらないはずなのにぃ。


 どこの機関が作成したのかわからんが、こんなので良く仕様書の決裁が通ったと思う。
 だれも指摘しなかったんじゃろか?。


 せっかく標識杭を設置してくれたのに、惜しいと思う。


 ちなみに四国遍路で得た経験から、マジックで字を書いてもダメです。


 その時は良いが1年もしないうちに紫外線で字が薄くなり、もし手っ取り早くそれを補修をするのならば、車用の補修ペンで書かないとアカンです。


 それはそれとして、草の状況を見てダメと思ったら引き返そうと思い歩くと、今年か昨年に草を刈ったらしく、それほど草の状態はひどくありません。


 それよりも沢沿いに道が有り、雨の時はこの道を通るのは無理じゃろなぁ。


 沢沿いのためか道は湿気っており、水気の有る箇所では木枝を置いてあり、これも道標の役目をしてくれます。


 草丈が短かく道スジが確認出来るので、これならば何とか行けるかなとチョッピリ安心。


 小さい木が道に倒れていて道を塞いでいますが、何とか潜り抜けると、道が削られています。


 この状態ならば、数年後には道が崩れて通れないかもしれない。


 越後屋が前を不安感も無く堂々と歩いて行き、倒木を乗り越え、潜り抜け、草や笹を掻き分けて行く後ろ姿が頼もしいですなぁ。


 四国遍路を始めた10年ほど前だったならば、このような荒れた道は怖がってσ(*_*)の後ろを付いて歩き、
「キャア〜・・クモの巣が・・」「待ってぇ〜・・置いてかないでぇ(泣く)」とキャアコラ騒いでたのにぃ、そんなカワイイ?時代は今いづこ。


 今じゃあぁ、あぁたぁ・・
 「ゴルラアァ〜・・どけぇ、クモの巣。」と杖でクモの巣を蹴散らし・・
 「何、ボケッとしとる。早く来んか・・」と先へ行ってσ(*_*)を待っている状態で・・・


 はい、家でもそんな状態です。
 あっ・・な・何を言わせるんじゃ、恥ずかしい。


 先を行く越後屋が急に90度左の道へ入ったので、それが道なのかと、そのまま付いて行ったら、標識杭の所で
「道が無くなっている・・」


 写真を撮りながら歩いてたもんだから、あまり道の全体状況を確認せず、今まで越後屋の後ろ姿だけを目印に付いて来てました。


 標識杭を見ると「地蔵跡(平成7年7月移設)」と書いてあり 、その後ろに岩が有ります。


 たいていの場合、グルっとその付近を見渡せば道スジらしいのが見つける事が出来るのですが、周囲は広い杉林なので「道と言えば道、道でないと言えば道でない・・」状態。
大峰峠 大地蔵跡

 ここで初めて越後屋、大いに慌てふためき、
「引き返そう」と騒ぎ始めた。


 ええいっっ・・・あわてるな、騒ぐな、落ち着けぇぇ。
 天は、まだ我らを見捨てておらんはずじゃ、σ(*_*)を信じろ。!!


 行程の2/3以上は既に来ており、多分もうすぐ峠なのに、草を掻き分けて、ここまで来たのを思い浮かべると、今さら引き返すのは何としても残念である。


 そんな事を思いながら付近の状態を観察していると、
「実は、ここへ来る途中で、これも道かなぁ・・という箇所が有った。」


 あっ・・コラッ・・そおいう重要な事は、もっと早く言え。


 少し戻って
「これが道じゃないかなぁ」という場所へ来てみれば、先程左にクイッと曲がった場所で、そのまま曲がらずに真っ直ぐの道らしいのが・・・
 おぉぉ・・なるほど、道らしく思える。


 聞いてみると、この箇所で真っ直ぐ行くつもりでいたが、ふと左に標識杭が有るのが見え、道が続いていたので地蔵跡まで来たのだと言います。


 そか・・いらんモンに目を留めて、あやうく迷子になる所だったのか。


 後で地図を確認すると、「旧道・不通」と記載されている破線の道が、この地蔵跡へ続いてたのですねぇ。


 今までと同じ様な状態の道を行くと、やがて車道を車が走ってるのが見えてホッとした。


 車道への出口付近は、日当たりが良いため、今まで以上に草丈が長かった。


 この出口には標識杭が無いので反対方向から来る人は、この道の入口がわからないかもしれない。

大峰峠 出口


 この「大峰峠」を歩き終えた感想は、以前に草が刈って有ったので道スジはわかったが、今の状態ならば「もう一度通るか?」と聞かれれば・・・たぶん通らないだろなぁ。
 初めて歩いたので、興味本位で通ってみたが・・


 途中の景色が良いとか、見るような物等が有れば再び通りたいと思うが、展望が利いた箇所は一カ所だけで(一番上の写真)、他はひたすら草木を掻き分けて道を歩くだけ。

明星山
 もし再び西回りを歩くとすれば、その時はたぶんこの道を通らずに車道を歩くと思う。


 以後、道の手入れがされなかったら、いづれ廃道になり道筋さえもわからなくなると思うと、それもチト残念な気がする。


 今回、歩き通せたのは、だれかが以前に草を刈ってくれていたので歩けたと思い、その人に深く感謝いたします。


 車道を少し降りた所からは、展望が良く明星山が良く見えました。








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           H23.10.27  亭主 拝 m(_ _)m ハハアァァァ〜・・・