越後三十三観音霊場 徒歩用巡礼地図
28番「白蓮寺」 〜 五頭温泉 〜 北五泉

     HOME > 越後三十三観音霊場「目次」 > 141 三 猿

H22.6.12 巡礼
H23.4.27 UP
尺八を携え歩いた越後霊場記



 「ツベタ」という所で、川のほとりに観音さんを彫ったような石碑が有りました。

ツベタ
 それだけだったら、交通安全か何かの石碑と思い興味も無く、サッサと通り過ぎて行くのですが、その石碑近くに、何かギッシリ書いた看板が有ります。


 野次馬コンジョを出して、話しの種に何が書いてあるのか看板を見に行きました。


 こおいう野次馬コンジョが有るうちは、年を取ってもまだボケ無いらしい。


 それにしても、今までもっと他の事に、それだけの興味を持って生きて来たら、お少しマトモな人生を過ごしていたかもしれんのにぃ・・と思う今日この頃・・。


 石碑建立の主旨は「昭和42年の豪雨災害供養」らしい。


 それだけならば、言っちゃあぁ悪いが大したこと無い。


 しっかしいぃ・・、次のギッシリ書いてある「地名 説」がなかなか面白い。


            


 この付近は「ツベタ」と地図に記載されていますが

 
「地名 古い都辺田(つべた)であるが、地名は誰がつけたか誰もしらんという」


              説 


一 老人伝説によると、昔落人が住み、米作りをしたところ、何処に田を作っても、
 うまい米がたくさん採れ、この「辺」は「田」の「都」であると言ったのが、
 「都辺田」と名付けられた。


二 アイヌ人が住んでおり、アイヌ語で付けた地名がツベタとなった。


三 人が住むようになってから数回災害があり、家も耕地も都度につぶれ、
 人名も多く失われ、その都度に「つぶれた、々・・」と言った言葉が
 都辺田となったのだという笑い話しも聞く


    都辺田部落名の正解を望む」



       


と記載されてました。


 ちなみに、この看板を作ったのは道路を隔てた食堂の人らしいが、その店はつぶれて廃屋になってました。


籠田


 テクテク・・歩いて「籠田」集落の神社で一休み。


 ここの欄間の龍の彫り物が、ヒゲをなびかせて波間から飛び出した瞬間のようで素晴らしいでんなぁ。


 今日は五泉市で終了予定なので、このままでは早く着きすぎます。


 どこかで時間調整しようと思って地図を眺め、「三度栗」の伝説の有る「孝順寺」と「安田城祉」へ寄ってみる事にしました。


 先ずは「孝順寺」へ向かうため「庵地」集落へ向かってテクテク・・・


 「庵地」集落へ入る時に太い車道よりも、集落内の旧道を通ってみました。


 旧道沿いに猿田彦神社が有り、何か面白いモンが有るかもしれんと思い寄って見ると、神社の欄間が、普通ならば龍か何かなのですが、東照宮に有るような「三猿」でした。
猿田彦神社 庵地

 神主さんが、一生懸命に車から荷物を神社内に運んでおり、欄間の三猿をデジカメで撮ろうとしたら、わさわざ立ち止まって待ってくれました。


 すんまへんねぇ、・・せっかく待ってくれましたが、興奮の余り手ブレしちまいました。


 
「欄間の三猿というのは珍しいですねぇ」
 
「うちの神社関係ですから・・」


 「あぁぁ・・猿田彦神社だから・・・。
 この神社の云われは古いのですか?」



 
「昔は小さい祠だったと思うのですが、地域で順番でお守りをしてる時に、うちの先祖が守った時に病気が治ったので、神社を建立したそうです。」


 境内には三猿を象徴したのか、石が三個並んで奉ってあり、その下に「奉納 探石歩行十五年阿賀野川原石?庚申奇縁奉三猿 昭和庚申大縁年十月吉日」と彫ってあります
探石歩行十五年の石

 たぶん三猿に良く似た石を、阿賀野川で15年掛かって探したんでしょうなぁ。


 その後ろの祠には、古そうな石仏が中に入ってます。


 神社の横裏方向に、猿?が座ってるような石仏が有り、これは変わっていて珍しく年代モンだと思い、「探石歩行十五年」よりも大事にした方が良いと思うが・・


 その奥には「庚申青面王護摩供・・」と彫ってある石碑があり、これも古いのかもしれん。


 帰ってこの神社の事をネットで調べると「伝説では安田城の北門の守護神」と書いてあったのが一つだけ見つかりました。


 神主さんはそんな事言わなかったが、どおなんじゃろか?。


 いずれにしても、「庚申」で地域の信仰を集めているよおです。








注意
 
このホームページは、サーバーを変更したので以後更新を行いません。
 無料サーバーを使用しているため、更新が行われないと、数ヶ月後に削除されるらしいです。
 お手数ですが「第一部」と称していた「遍照の響き」に移動して頂き、以後はそちらの該当ページを参照してくださるよう、お願い致します。
           H23.10.27  亭主 拝 m(_ _)m ハハアァァァ〜・・・