道の駅「神林」 〜 道の駅「加治川」 〜 28番「白蓮寺」(新発田市)
 越後三十三観音霊場 徒歩用地図
H22.6.10 巡礼
H23.3.5 UP

     HOME > 越後三十三観音霊場「目次」 > 133 杖と笠

尺八を携え歩いた越後霊場記



 道の駅「加治川」を6時半に出発しテクテク歩いてると、向こうから自転車に乗ったトッツアンが来ます。


 最初は地元の人かと思ったのですが、荷台に多量に荷物を積み、その中身と量の多さで、同類の放浪人と一瞬にしてわかりました。


 一昨日、道の駅「神林」でオトートバイのアンチャンと話していた時に、放浪人でも旅行者かホームレス系統かを見分けるのが難しいという事が話題になりました。


 銀マットを持っていれば、すぐに旅行者とわかるのだが・・・


 通り過ぎながら同類の仲間と思い軽く一礼したが、自転車に乗ってる日焼けしたトッツアンはσ(*_*)よりも小汚いカッコウで、ジロリと一瞥しただけで何も言わずに通り過ぎて行きます。


 荷物・服装等から、たぶんホームレス系統のように思うが、トッツアン側から見ると、笠を被ったケッタイな奴が歩いとるなぁ・・そんなアホみたいカッコウしとるヤツと関わり合いにならんとこ・・と思ったんでしょうねぇ。


 加治駅で一休みしに駅舎へ入ると、ちょうど通学時間帯で高校生が沢山居ました。


 列車が来て高校生が居なくなった静かな待合室のベンチで、地図眺めながらボオッ〜として休んでフト気がつくと一人の青年だけがベンチに座っています。
加治駅

 そのうち細長い財布みたいのを取り出し、それに向かって何かボソボソと一人で語り始めました。


 ん?・・・何かの宗教やっており、「今日も一日見守ってください」というような朝のお祈りでもしとるんじゃろか?


 いかにもマジメで内気そうな青年だったが、目が合って変な宗教を押しつけられたらヤヤコシクなるので、適当な時に出発して新発田駅に向かいました。


       


 この日は新潟市内に用が有り、新発田駅で巡礼を一時中断しました。


 新潟駅より市内へ向かう列車に乗り換えた時、隣に座った日焼けした青年が声を掛けて来ました。


 
「お遍路さんですか?」 
 
今度私もお遍路をやりたいのですが、アドバイスお願いします。」
加治川

 ムッフッフッフッ(^O^)・・・
 σ(*_*)もエラソーにアドバイスする立場になったか。


 
「なるべくゆっくり歩いて、できるだけ荷物を軽くする事。
 たぶん若い人だから、先を急ぐと思うが・・」



 
「1500kmと聞いてますが、何日くらいかかりますか?」
 
「約50日位かなぁ」


 
「今、自転車に乗って鍛えています。」


 
「自転車と歩きとでは、使う筋肉などが違うからなぁ。
 歩いてると足にマメが出来て、そのためリタイアする人が何人も居て、できれば10kmでも良いから、歩く練習をした方が良いと思う。」

とアドバイスしても、話しぶりから自転車で鍛えているから足の鍛えはダイジョウブと思ってるらしい。


 ホントに自転車と歩きとでは、使う体の部分が違うんだけどなぁ。
 まぁ・・実際に歩いてみればわかるんだけれど、青年は頭の中で考えている事だけに固守しとるようだから、これ以上いってもアカンと思った。


 「白装束を着なければ、いけないんですか?」
 
「別に白装束でなくても良いですよ。
 現にσ(*_*)はこのカッコウ(作務衣)とか、普通のカッコウして歩いたよ。
 どんなカッコウしていても、笠と杖さえ持っていれば四国の人は遍路として見てくれます。」


 わずか数駅で青年は降りたので、十分な話しは出来ませんでした。


 9月に就職が決まったら、四国遍路をすると言ってたが、どおなったかな?


          


 その数日前、新潟市内に有る25番「真城院」へ行くため、越後線に乗った時の事です。


 もうすぐ降りる白山駅の数駅前から、リュックを担いだトッツアンが乗って来て、笠と杖を見てσ(*_*)の前の席に座り話し掛けて来ました。
新発田駅

 トッツアンも四国を巡り高野山に杖と笠を置いて来たと言います。


 車で越後三十三観音を巡り終わり、今は越後88カ所を巡っている。
 いつか西国霊場へ行ってみたいと言います。


 数駅しか話せなかったけれど、杖と笠は、やっぱり遍路のシンボルですねぇ。









注意
 
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 無料サーバーを使用しているため、更新が行われないと、数ヶ月後に削除されるらしいです。
 お手数ですが「第一部」と称していた「遍照の響き」に移動して頂き、以後はそちらの該当ページを参照してくださるよう、お願い致します。
           H23.10.27  亭主 拝 m(_ _)m ハハアァァァ〜・・・