H20.5.6 巡礼
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「米山〜柏崎〜刈羽〜椎谷〜赤田北方」区間 地図 

  HOME > 越後三十三観音霊場「目次」 > 45 宝蔵寺(第5番札所)

尺八を携え歩いた越後霊場記



 「刈羽」集落を抜け「滝谷」に入ると、コンモリとした山・・と言っても、この付近の道筋はタンボとコンモリした山ばかりだが・・・山麓に5番札所「宝蔵寺」が有ります。


宝蔵寺宝蔵寺への案内看板


 初めての人は場所がわかりにくいと思うので、道筋の看板を発見してください。


 たいていの人は、寺が有ったと喜んで、すぐに山門を探してそこへ向かうと思いますが・・
 しかし、お待ちなせぇ。


 山門へ行く道筋の少し手前付近に、広場のようになっており石塔が立っています。


 はい、正直言いますと山門がわからず、石塔が有ったので、そこが寺への正式な入口だと思ったのです。(^O^)ワッハッハッハッ・・・

宝蔵寺 岩屋不動尊
 なんだ、つまらん、そんな事で引き留めるな、この忙しいのにぃ!!・・と思われるかもしれまへんが、実はその広場の山際に「岩屋不動尊」ちゅうのが有るんですがなぁ。


 たいていの人は、忙しいので見落としていると思うが、σ(*_*)はヒマ人なので見つけました。


 石碑には「岩屋不動尊の由来」と書いてありますが、σ(*_*)あんまりカシコクないので、縦読みどころか斜め読み・横読み・。逆読み・飛ばし読み等、3回ほど読み直したが、その云われ由来がどうしてもわからんかった。


 わかったのは、「この御霊水は法要時の加持水としてお供えされる」という事だけだった。

宝蔵寺 岩屋不動尊
 へえぇぇ〜・・・こんな所に御霊水なんぞ有ったのか・・知らなかったなぁ。
 ネットで下調べした時や、地元の資料でもそんな御霊水が有る事は聞いた事がなかった。


 石碑の横に石で組んだ暗い穴が有りましてのおぅ・・・
 中をソオッーと覗いて見ると・・
 ワッ!!・・・クモの巣が・・ペッペッ・・・


 クモの巣をどかして、背を屈めて少し中に入ると白いスペード形の物が見えます。

宝蔵寺 岩屋不動尊
 たふん蝋燭立てじゃろおと思い、懐中電灯を持ってなかったので何も見えなく、その場で引き返そうと思いましたが、それでも念のためそのスペード形に向かってデジカメで写真を撮ったら、その奥に石仏が一体有るのがわかりました。


 下は水が溜まっているようで、地下水なのか滴り水なのかわかりませんが、それが御霊水なのでしょう。


 入口に蜘蛛の巣が張ってたりしたので、あんまり・・というより関係者以外は人が来ないのでしょうなぁ。
 それ以前に、この「岩屋不動尊」の存在を世間の人が知らないと思う。


 悪どい金儲けを考える寺ならば、それらしい伝説を作って万病に効くとか何とか宣伝して、茶碗1杯位の水を100円くらいで売りつけるだろおに・・・(^O^)ケケケケ・・・


 さすがノドカな寺のよおで、そんなセコイ事は考えないよおです。


宝蔵寺 石仏宝蔵寺 入口宝蔵寺 山門


 山門脇の看板に由来書が書いて有り、「龍の彫り物」「だれだかが使った籠」「200年の大ツツジ」が、この寺の売りらしい。
宝蔵寺 裏庭

 境内で子供とお父さんが野球していたので、参拝する前に本堂の裏へ回って裏山斜面を利用した自慢の200年の大ツツジを見ました。


 1本だけ有る赤いモミジの姿形も良い。
宝蔵寺 裏庭 「蛍の宿」

 そのモミジの枝に札がぶら下がっており
「蛍の宿」と題名を書いて、「根本の草を刈らないように・・11月まで二匹の蛍が居た・・」と書いてありました。


 この寺にはニワトリが四羽(♂♀共に二羽ずつ)居て、いつもは放し飼いになってるんですが、今日は小屋の中にいました。


 以前、寺の奥さんから聞いたのですが、ニワトリにも愛憎の世界があるようで、♂のニワトリに好きな♀のニワトリが居て、ビスケットなどをやると、♂はそのビスケットを好きな♀にやるつもりで取っておき、他のニワトリが来たら追っ払い、好きな♀だけにやるそうです。

宝蔵寺 本堂
 ニワトリの世界にも、♀の気を引こうとして、涙ぐましい努力をしとるんですなぁ、σ(*_*)も少しは見習わなくっちゃあ。


 本堂に入り参拝しました。


 本堂正面の欄間に獅子やら亀の彫り物が有り、それがこの寺の「売り」かと思ってたら、その奥に龍が三匹居ました。










 座敷の欄間も拝見すると、鴨居に火縄銃が飾ってあります。
 スゴイでんなぁ・・この銃で裏山に住んでいた天狗を退治した・・・と、ウソこいて名物にすれば、ええのにぃ。





 廊下の天井に、だれだかが使用した籠が二丁置いてありますが、もう使う事はないでしょうなぁ。
 使ったら壊れると思う・・・たぶん・・


宝蔵寺 籠宝蔵寺 ランプ

 本堂窓際には、今は珍しくなってもう見られないランプ等の古物が飾ってあり、古道具屋が見たら涙とヨダレを流して喜ぶと思う。








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           H23.10.27  亭主 拝 m(_ _)m ハハアァァァ〜・・・