H20.4.12 巡礼
H21.9.19 UP




春爛漫の4月に、中断していた越後霊場巡りを再開しました。
本来ならば、前回終わった直江津から実施するのがホントなんですが、その前に途中である高田市内の見物を先にしました。
丁度桜が満開の時期で「日本三大夜桜(と書いてあった)」の時期でありましてなぁ。
ついでだから桜見物と、その日に旧師団長官舎で琴の演奏会が有るというので、どっちかと言うと、そっちの方がメインで、桜はどおでもえかったんです。
午前中の仕事を終え、高速バスで高田駅前で降り、駅舎内をウロつき始めようとしたら、おぉぉ・・さすが桜祭り、和服姿の若いネーチャンが2・3人居るじゃねぇか。

しかし良く見ると外人さんで、ハイカラさんのような袴をはいてます。
よっしゃあぁ、そこらに荷物を置いて身軽になったら、写真撮ってやろと思っていたら、デジカメを持った時に、すでに居なくなっちゃってた。アラララ・・・
駅舎で高田市内の観光パンフレットを2・3枚貰い、とりあえず琴の演奏会場である「旧師団長官舎」を確認してから高田城へ行こうと思い、おおかたこの方角だろおとフラフラ歩きました。
有名な教会らしい礼拝堂を写真に撮り、昔は賑わっていたでしょうが、今は寂れた感じの商店街の雁木通りを写真に撮ってたら、家の中からジサマが出て来ました。

軽く挨拶すると、σ(*_*)の見慣れない姿カッコウを見て「どこから来た?」と話し掛けてきたので「旧師団長官舎」の場所を聞くと、「それじゃ、その方向へ行くので案内してあげましょう」と言って連れて行ってくれました。
ジサマは歩きながら親切にもシャベリまくって、通りすがりの場所を説明してくれます。
おまけに毎朝歩いてると言うだけあって足が早く、σ(*_*)はリュック担いでフラフラとゆっくり歩くクセがついており、説明を聞くよりも後を追い掛けるのがやっとでした。
σ(*_*)気が弱いもんだから、とても「もう少し、ゆっくり歩いてくれ」とは、よぉ〜言えんかった。

「はい、ここが町奉行所跡です」というので見ると、トイレと広場が有り、野宿場所にええかな・・と候補地にしといたが、後で確認したら東屋が無くアカンかった。
このジサマは町の顔役らしく、古い店の人と軽く挨拶しながら歩いて行きます。
「はい、ここが旧師団長官舎です」
おぉぉ・・いかにも明治時代の建物らしいでんなぁ。
礼を言い時間もまだ有るので、「ヤジさん・キタさんを書いた人の飴屋は、どの方向ですか?」と聞くと「ああ、そんなら、そこも案内してあげますわ」「いえいえ・・いいですよ、御用があるでしょうから・・」と言ったけれど、サッサッと早足で案内してくれます。
案内してくれるのはいいが、この早足には、よぉ〜付いていけん。
少し狭い道を歩き、T字路に出て「はい、ここがそおですよ」

ん?・・こんな狭い道の商店街のような所なの?・・もっと大きい道の所に有ると思ってた。
ジサマは、よせばええのに店の中へはいって大声で「お客さん、連れて来ましたでぇ。案内してやってくんなせぇ」と言います。
あっああぁぁぁ!!・・いらん事を・・!!
店の中にまで入るつもりはサラサラ無く、外から写真だけ撮って済まそうと思ってたのにぃ。

しょうがないから店の中へ入り「すんまへん、ヒヤカシなので・・」と言ってジサマに礼を言い別れました。
飴屋となってるから、飴を売ってるのかと思ったら和菓子の店のよおですなぁ。
値段も手頃で土産に良い物も有ったのだけれど、なんせリュックに荷物がギッシリ詰まっており、これ以上物を入れる事ができん状態であり、おまけに旅行初日なのでホンマに見るだけにしといた。

この店は「東海道中膝栗毛」の著者「十返舎一九」が、「諸国道中 金の草鞋」の中で紹介した飴屋で江戸時代から続く老舗です。
「東海道中膝栗毛」の「やじさん、きたさん」の話しは有名ですが、この「金の草鞋」というのは、σ(*_*)は学が無いモンだから、つい最近まで知らなかった。
帰り際、店の人が「お茶飲んで休んで行ってください」と言ってくれましたが、ヒヤカシなのに茶まで飲んだら厚かましいと思い、礼を言って店を出ました。
元来た道を戻り「旧師団長官舎」へ行き、内部を見物しました。

ちなみに入場無料で、しかもタダでコーヒーも飲めました。セルフだったが・・
写真撮っていると二階から琴の音が聞こえたので、テープでも流してるのかと思ってましたが、二階に上がると演奏会のリハーサルをしてました。
うん、さすが上手いですなぁ。
窓際に寄りかかってジイッ〜と聞いおり、曲が終わる毎に拍手をしました。
やっぱし演奏する立場の者としては、無関心な人よりも、聞いてる人が居て拍手してくれた方が励みになりますからなぁ。
たぶん演奏する人からは目立ったと思う、拍手するとニッコリ微笑んでくれました。



他の見学者は「あらあぁ〜琴やってはるわぁ・・」という感じで少し見て、すぐに出て行き、σ(*_*)のように最後まで腰をすえて聞いてる人はいませんでした。
リハーサルが終わったので、高田城へ行き「三大夜桜」なるものを見に行きました。

町の大通りを行くと交差点の所に、雪の塊が有り、何でこんな所に雪が置いてあるんじゃ?
雪国だから除雪した雪が、まだ溶けなかったんかな?
しかし、よおぉ〜見ると雪の中が窪んでおり、あぁ・・「カマクラ」を作ったんか・・と思ったが、あらためて全体を見ると雪で作った兜だった。
特殊法人の天下り放送局が「天地人」の大河ドラマをやってるので、その宣伝なんでしょう。

高田城へ行くと桜の数よりも見物客の方が多く、サラッと野宿出来るか見て周りましたが、この人混みではアカンなぁ。
広場には昔懐かしい「お化け屋敷」が有り、中に入らなかったけれど、今でも、こおいうのが有るんですねぇ。
夕方近くになりメシ食ってから演奏会を聞きに行こうと思い、町中の食堂を探したけれど、どこも閉まっていた。
あちゃあぁぁ・・こんな事なら、夜店でヤキソバかラーメンでもすすっておけば良かった。



しょうがなく「旧師団長官舎」へ行くと、すでに会場には30人位座って待ってます。
座ってる人を掻き分けて寄り掛かれる壁際へ行き、ヨッコラショと胡座をかいて陣取りました。
この演奏会は、正式には「旧師団長官舎ミニコンサート(さくらコンサート)」と言うらしく、奏者は「坂本ゆり子(雅捕)」師が率いる人達で、この地方で「爛漫」というグループを作ってるらしい。
始まりの断りのアナウンスで、演奏中の写真は禁止と言っており、良かったなぁ・・リハーサルの時に撮っておいて・・
演奏を聴いていて、やっぱしプロは違うなぁ・・と思った。
演奏に絶対の自信というか気迫が感じられ、σ(*_*)の場合は、これほどの自信と気迫を持って吹奏しとるじゃろうかと深く反省しつつ、壁に寄り掛かって目を閉じ聴きながら、ええ勉強をさせてもらいました。

演奏していた人達も、σ(*_*)の姿形は先程と同じ作務衣姿なので、目立つカッコウだから、また来とる物好きな人だなぁ・・と思ったじゃろなぁ。
演奏曲目の「春の夜」は、この夜にピッタシの演奏でした。
あるじはたそや〜・・ 白梅のぉ〜・・
香りに〜むせぶ〜〜春の夜は・・・・
朧の〜月をたよりにて〜・・
しのび〜・・聞きけん・・妻琴か〜・・

注意
このホームページは、サーバーを変更したので以後更新を行いません。
無料サーバーを使用しているため、更新が行われないと、数ヶ月後に削除されるらしいです。
お手数ですが「第一部」と称していた「遍照の響き」に移動して頂き、以後はそちらの該当ページを参照してくださるよう、お願い致します。
H23.10.27 亭主 拝 m(_ _)m ハハアァァァ〜・・・